太平洋戦争時の要塞跡地がそのまま残され、幻想的な風景が魅力の和歌山県・友ヶ島。スタジオジブリの人気作「天空の城ラピュタ」の世界観を感じられるとして、「ラピュタの島」と呼ばれることもある。
この友ヶ島が「VR動画」として、2024年6月18日にYouTubeで公開された。和歌山市のユタカ交通と、一般社団法人・和歌山新城下町DMCが運営する「メタバース和歌山実行委員会」によるものだ。
そこにいるような感覚
ユタカ交通は2024年4月、仮想体験型観光コンテンツとして「和歌山城 Kishu Ninja」を公開。「友ヶ島」をテーマにしたVR動画は、その第二弾として、夏の旅行シーズンに先駆けて公開した。
360度のVR動画で、発表資料によると視聴者自身がその場所を散策しているかのような臨場感が特徴だ。4K画質の美しい映像で仮想観光を体験できる。動画内には、英字のキャプションが含まれ、海外視聴者の和歌山県に対する理解と親しみを深める目的もある。
動画の画面を直接クリック、ドラッグすると画面が360度動かせる仕様だ。風景が切り替わるたびにドラッグでき、「そこにいるような感覚」で動画を楽しめる。また動画内では、生い茂る木々やその中に現われる人工的な建造物など、「非現実的な風景」が次々と映し出される。