患者にとってもプラス
内閣府男女共同参画局の「女性医師の占める割合」(国際比較)によると、2016年段階の日本の女性医師比率は21.1%。韓国(22.3%)と同レベルだった。米(34.6%)、仏(44.3%)、英(45.9%)、OECD平均(46.5%)などに比べると、大きく劣る。フィンランドは57%台と、女性のほうが多い。
女性医師の増加は、患者にとってプラスになるということも指摘されている。共同通信は4月23日、女性患者は、女性医師に治療された方がメリットが大きいことが調査で明らかになったと報じている。東京大などのチームによる米国での調査によると、男性医師の場合より死亡率や再入院率が低かった。女性医師が増えれば、女性患者の治療経過の改善につながる可能性があるとしている。
また、神戸新聞によると、兵庫県加古川市立中学校の内科の定期健康診断は、2024年度から同性の医師が担当することになった。女子生徒は女性医師が、男子生徒は男性医師が診察する。全中学生を対象にしたアンケートで、女子生徒の大半が希望したことによるという。女性医師が増えれば、各地で同じような動きが広まる可能性がありそうだ。
J-CASTトレンド」では関連して、「『リケジョ』増やそう! 東工大、京大などに続々『女子枠』」、「『大卒看護師』医療現場で存在感増す 国家試験合格者の中で4割超」なども紹介している。