合格者の割合が女子だけ低い
医療サイト「時事メディカル」によると、入試に不正があるのではないかということは、発覚以前から、女性ライフクリニック(東京)理事長の対馬ルリ子医師らが立ち上げた「日本女性医療者連合」(以下JAMP)が独自に調査を進めていた。
時事メディカルの取材に、対馬氏は
「(以前から)研修医や若い女性医師の間では、女子は男子よりも医学部合格のボーダーラインが高いという共通認識がありました。女性は出産や育児で辞めていくから入りづらいのは仕方がないと、差別を『必要悪』と思い込まされているようでした。私たちはこれを絶対に見過ごすわけにはいかないと思い、社会学者の上野千鶴子さんに教えを請いながらデータを精査したところ、医学部は他学部との比較でも受験者に対する合格者の割合が女子だけ低いという事実が浮かび上がったのです」
と、調査結果を振り返っている。