小中高生の視力低下続く 裸眼視力「1.0未満」過去最多

成績低下や依存症

   スマホの長時間利用することによる悪影響は、視力低下だけにとどまらない。

   「脳トレ」で有名な脳科学者、川島隆太さんの『スマホが学力を破壊する』 (集英社新書)によると、スマホを1時間以上使うと、使った時間の長さに応じて成績が低下していることが分かった。これは、川島さんらが仙台市立の小中学校生約7万人を5年間追跡調査した分析だ。

   同書では、ビル・ゲイツもスティ-ブ・ジョブズも、自分の子供にはスマホをはじめとするデジタル機器を持たせていないという話が紹介されている。

   『スマホ依存から脳を守る』(朝日新書)によると、2019年、世界保健機関(WHO)は、スマホなどのゲームにのめり込んで日常生活に支障をきたすゲーム依存症が、「ゲーム障害」という疾患だと認めた。著者の中山秀紀さんは、アルコール依存症治療の専門家。インターネット依存症やゲーム依存症に警鐘を鳴らしている。

   スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセンさんの『スマホ脳』(新潮社)も、スマホが脳に与える影響を分析し、各国でベストセラーになっている。

姉妹サイト