小中高生の視力低下続く 裸眼視力「1.0未満」過去最多

   子供の視力低下が止まらない。文部科学省の調べだと、裸眼視力が「1.0未満」の小中高生の割合は過去最多だという。スマホやタブレット端末の利用が長時間になっていることが原因、と言われている。

   新学期――親も学校も子供自身も、今一度、視力低下の防止を心掛けたほうがよさそうだ。

  • スマホの長時間利用、視力と学力に影響が
    スマホの長時間利用、視力と学力に影響が
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学年が上がるほど増加

   文科省は、1948年度から毎年、子供たちの視力などの健康状態調査を続けている。最新の調査結果は2023年秋に公表されている。

   それによると、裸眼視力が1.0未満の割合は、小学生が37.88%(前年度36.87%)、中学生61.23%(同60.66%)、高校生71.56%(同70.81%)。いずれも過去最高だった。20年前に比べると、小中高とも大幅に増えている。

   今回の調査によると、1.0未満の割合は、小1が23.20%、小6は53.19%。中1は55.64%、中3が65.65%。学年が上がるごとに増加している。

   また、メガネやコンタクトにより視力矯正が必要な「裸眼視力0.3未満」の割合は、幼稚園0.97%、小学生11.99%、中学生28.26%、高校生42.11%となっている。こちらも学年が上がるほど増加、メガネやコンタクトの装着率は、中3では男子が約4割、女子が約5割に達しているという。

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