デ・キリコ、10年ぶりの大回顧展 形而上絵画から、彫刻、舞台衣装まで

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『ブラック・ジャック』にも「キリコ」

   「キリコ」という名前は、日本人だとしてもあまり違和感がない。そのせいか、日本の漫画やアニメなどにも、同じ名前がよく登場する。特に有名なのは手塚治虫の医療漫画『ブラック・ジャック』に出てくる「ドクター・キリコ」。安楽死の必要性を信念とする元軍医、という想定のキャラクターだ。いわば「陰影のある人物」として描かれている。

   「ブラック・ジャック」の登場人物の名前について研究した「『ブラック・ジャック』命名考」というウェブサイトは、「ドクター・キリコ」という名前について、「シュルレアリスムの画家、ジョルジョ・デ・キリコを由来とすると考えたい」と書いている。

   日本での大規模なデ・キリコ展は約10年ぶり。絵画に加えて、彫刻や挿絵、舞台衣装のデザインなどを世界各地から集めて、初期から晩年までのデ・キリコの創作活動の全容を紹介する。東京会場は8月29日まで。そのあと、9月14日から12月8日まで神戸市立博物館に巡回する予定だ。

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