1959年「江の島エスカー開通記念」の冊子
屋上での撮影後、地下の会議室に移動した。ここでは、社名変更前に発売された「しおり」などのアイテムや、40年前に作られたネクタイピンなど古い資料が見られる。
その中で目に入ったのが、日本初の屋外エスカレーター「江の島エスカー」開通記念で作られた冊子だ。
当時、江の島全島を回るには、石段を登らなければならなかった。利便を図るべく1959年7月23日、日本に初めて有料の屋外エスカレーターを設置したという。冊子には、当時の屋外エスカレーターの説明と、記念で作られた「江の島エスカー歌」が紹介されている。
見学会終了後、江ノ島電鉄総務部・大石綜一郎さんに取材した。
同社では、2021年冬頃より、SNSを通して見学会を実施している。徐々に受入規模を拡大しながら、現在は継続的な開催を検討し、有料プランとして実施しているという。
大石さん自身、有料であっても景色を見たいと思う参加者に感謝しながら、直接コミュニケーションを図る機会が多くなり、いろいろな人の喜ぶ顔を見られるのでうれしいと話す。
今後は、鉄道に限らない視点で、地域の人や観光客を問わず楽しめるイベントを考えているとの話だ。