台湾の世界最大手が熊本に工場
半導体産業は、今や「台湾」が世界最強となっている。多数の関連企業があるが、中でも有名なのは半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)だ。時価総額はアジアの企業ではトップで、トヨタ自動車の1.5倍の86兆円だという。
半導体分野で日本は、かつては世界のトップレベルだった。現在は大きく後れている。そのため、政府はTSMCの新工場を熊本に誘致することで、失地回復を狙っている。熊本では2月24日、同社第一工場の開所式があった。ロイターによると、総投資額約1兆円。このうち日本政府が最大4760億円を支援する。経済産業省は同日、27年稼働予定の第2工場には7320億円の追加支援を行うと発表した。
日経新聞によると、TSMCの熊本進出が起爆剤になり、日本での半導体投資額は29年までに9兆円規模に達する見込み。「日本の半導体産業の再興が熊本から始動する」と書いている。
TSMCは、エヌビディアと親密。エヌビディアが半導体を設計し、TSMCに受託生産を依頼するという関係だ。