花粉症の約7割がスギ
花粉症は、どの国でも発生している。地域によって生育する草木が異なるため、花粉症を引き起こす草木も異なる。厚生労働省のウェブサイトによると、日本では花粉症の約7割がスギ花粉症。これはスギが日本の固有種で、日本ではスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%を占めていることなどによる。
花粉が生産されるのは、樹齢30年程度以上のスギと言われている。国内の人工林の多くが植えられて30年以上なので、大きくなったスギが花粉をばらまき続け、スギ花粉症の人が年々増えている。
子供の花粉症が増えているのは、基本的には、飛散する花粉の量が年々増えていることによるとされている。加えて、親世代の花粉症が増えた結果、遺伝的に花粉症になりやすい体質の子供も増えているのではないか、との見方もある。
政府は、人工林の伐採規模を拡大し、スギ花粉の発生量をおよそ30年後に半減させることをめざしている。かなり先の話なので、今のところ個人レベルで対策を考えるしかない。