部屋で大きな音を出しても、外に漏れない「ゲーミングマンション」が登場だ。リブラン(東京都板橋区)が手掛ける「ミュージションplus世田谷経堂」で、2024年2月17日まで入居者を募集する。2期募集は、2月17日から開始。
J-CASTトレンドは、メディア向け内覧会に参加。ゲーマー向けの部屋と、グランドピアノを置いて楽器演奏が楽しめる部屋のモデルルームを見学した。その防音効果は――。
24時間気にせずゲーム配信できる
「ミュージションplus世田谷経堂」は、小田急線の経堂駅から徒歩12分ほどの場所にある。
最初に入ったのは、ゲーマーが住む想定のモデルルームで、広さは45.89平方メートルだ。間取りは、防音室5.4帖、洋室5.5帖、LDKが10.1帖となっている。
防音室は二重構造の壁や窓になっている。防音室のドアを閉めていれば、中で95dB(デシベル)の音を出していても、隣の部屋には聞こえない。カラオケ店のルーム内でマイクを使用し歌っている時の平均が90dBと言われているから、よほどの音量でも大丈夫だ。
ゲーマーにとっては、例えばインターネットでゲーム実況配信を行う際、大声を出したりしても近所に迷惑をかける心配がない。24時間いつでも配信ができる。
ゲーマーにとっては、インターネット回線の速度も気になるところ。防音室の中で速度テストをしたところ、2.0Gbpsという数字が出た。オプションで10Gbpsのフレッツ光クロスも契約できる。
オンラインゲームを楽しむには30~100Mbpsほどの速度を必要とするとされるので、スピードとしては十分だといえる。
防音室には、先述の通り窓がある。密封感を減らすための工夫だ。ゲーマーは、配信などで長時間ずっと話していることが多く、二酸化炭素中毒にならないようにしている。
洋室が防音室に
次の部屋は、楽器演奏を想定したモデルルーム。広さ30.10平方メートル、洋室の防音室が10.6帖となっている。ピアノのスペースとリビングが一体化している。インターネットの速度と防音の構造は、ゲーマー向けの部屋と同じだ。
なお「ミュージションplus世田谷経堂」の賃料は、部屋のサイズによって異なり、13万2000円~28万0000円とのこと。
部屋までLANケーブル引き高速ネット実現
見学終了後、リブラン広報に取材した。ゲーマーに不可欠なのは、「近隣から苦情を言われない快適な暮らし」と、「高速インターネット」だという。
防音室内で出す音の大きさが95dB以内であれば、隣の部屋はもちろん、近隣に音が漏れる心配はない。ネット回線については住んでみないと回線スピードがわからない「回線ガチャ」と呼ばれる現象に悩まされるゲーマーは多い。そこを解消すべく、この物件では10Gbpsの光回線を引き込み、LANケーブルなども10Gbps対応のものにすることで、高速通信を実現したと話した。
なお、物件ごとに防音性能に合わせて楽器演奏ルールを設けている。生ドラムのような振動が伝わる楽器は使用できないとのことだ。