ウイルスが変化
コロナは、感染が始まった当初から、「いつ終息するのか」ということが話題になっていた。同じような感染症で、約100年前に大流行し、世界全体で数千万人が亡くなったとされる「スペイン風邪」は、3年ほどでほぼ終息したからだ。
しかし、コロナはなかなか終息の兆しが見えない。大きな理由の一つに、「ウイルスの変異」があるとされている。これまでも「アルファ株」「ベータ株」「デルタ株」など、次々に変異株が登場し、新たな感染拡大を引き起こしてきた。特に2021年末に登場した「オミクロン株」は、免疫をすり抜ける力が強く、さらにそのオミクロン株からまた新たな派生型が登場することが繰り返されている。
ワクチンが開発され、接種が広がったことで、感染予防や重症化の歯止めになっているとされているが、次々と新たな変異株が現れるため、完全な予防や対応が難しい一面もある。