タイは「めでたい」という意味がある
たい焼き体験終了後に、店主のJOHさんに取材した。「浅草たい焼き工房 求楽」をオープンしたきっかけは、JOHさん自身がたい焼きが好きで、たい焼き作り体験を通していろいろな人に和菓子のおいしさや文化を知って欲しかったからと話す。
タイという魚は、「めでたい」という意味あいから縁起がよいとされ、よく祝い事に出される。求楽にも、結婚記念日や誕生日などの人生の節目や、内定者懇親会や親睦会など人との仲を深めることを目的に訪れる客も多い。
そして、外国人客も。日本人の固定概念にはないような「おもしろ具材」を持ってくる。その中でも、JOHさんがびっくりしたのが「お刺身」と「納豆キムチチーズ」だった。意外にも、「新食感でおいしかった」とのこと。また、宗教上の理由から豚肉や牛肉を食べられない外国人観光客でも、一からたい焼きが作れて、自分の好きな具材を自由に持ち込めるから、安心して利用できる。