免疫回避力が高い
今回、感染拡大を引き起こしているのは、新たな変異株「JN.1」ではないかと推測されている。毎日新聞によると、オミクロン株の派生株「BA.2」がさらに変異したウイルスだ。23年11月ごろから世界的に感染が広がり、世界保健機関(WHO)は昨年12月18日、「注目すべき変異株(VOI)」に指定した。
国立感染症研究所によると、JN.1は、12月上旬の1週間では、国内で検出されたウイルスの1割強だったが、約3週間後には3割強に増えている。
NHKによると、米国では12月23日までの2週間に、新型コロナウイルスに新たに感染した人のうち、およそ44%がJN.1によるものだった。
JN.1の特徴について、WHOは免疫を逃避する能力が高まっている可能性があるとしている。ただし、入院や重症化のリスクが高くなっているという報告はないとしており、現在のワクチンで予防効果が得られると説明している。