「能登半島地震」半年前に指摘されていた危うさ 地元テレビで識者が注意喚起した内容

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東日本大震災も1年以上前に「予想」されていた

   地震研究と予知の問題は、東日本大震災のときにも指摘されていた。NHKが2010年1月10日に放送した番組「MEGAQUAKE 巨大地震」では、東北大学災害制御研究センター(当時)の今村文彦教授がこんなコメントを残している。

「巨大地震というよりも超巨大地震が、実はもういつ起きてもおかしくない状況である」

   その約1年後の2011年3月11日、「予想」は的中して東日本大震災が発生している。後のシリーズ番組では、2日前の地震が前触れになった可能性を感じながら「事前の警告」につなげられなかったことを悔やみ、研究を続ける人が登場している。

   現在、内閣府の防災情報のサイトには「南海トラフ巨大地震」と「首都直下地震」「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震」の3つの地震の被害と対策に関する資料が掲載されている。

   これらの地震は、30年以内に60?70パーセントの確率で起こると予測されているが、発生時期が絞り込まれていないため、まだ「予知」や「警告」にはつながっていない。過去の大地震のように「いつ来てもおかしくないと言われていた」で終わらせないためには、どうしたらよいのだろうか。

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