2023年も「転売」の話題が尽きなかった。各フリマアプリやオークションサイトで、様々なジャンルでの転売がみられる。
販売元やメーカーは対策に苦心。中には「転売禁止」とパッケージに書かれているのに、文字を塗りつぶしてまで転売したり、発売前のカードを出品する例も。
「メルカリ」に出品削除求め
■東京都が無料配布したコメを高値で 「転売禁止」マーク塗りつぶしてまで
東京都では物価高の影響を受けやすい低所得世帯に向け、「東京おこめクーポン」を配布。国産米や野菜等の食品と引き換え可能なのだが、米袋の場合は前面に「転売禁止」と書かれているにもかかわらず転売されていた。都の生活福祉部に取材すると、転売には気づいており、フリマアプリ「メルカリ」の運営には出品の削除など対処を求めているようで......。
■カロリーメイト「フルーツ味」いつの間にか販売休止 高額転売も
栄養食品「カロリーメイト ブロック」の「フルーツ味」が、一時販売を休止していた時の話題だ(23年6月19日から順次販売を再開)。
フリマアプリ「メルカリ」で調べると、フルーツ味は1月から2月にかけて数十件出品されていた。当時、ブロック4本入りのカロリーメイト希望小売価格は、1箱あたり税別220円だが、転売価格はやや高額に。
■崎陽軒の「弁当箱」すぐ売り切れ&転売 定価の2倍ほどに跳ね上がる
シウマイ弁当で知られる「崎陽軒」が、2023年2月22日に「シウマイ弁当お弁当箱&お箸セット」を発売。発売直後から人気を博し、売り切れになった。フリマサイト「メルカリ」では、定価の2倍近い価格での転売が相次いでいる。この弁当・箸セットは数量限定商品ではなく、通年販売予定なのに......。
定価4500円なのに、転売価格10万超
■「ハミクマ」グッズ人気で高額転売 カチューシャにぬいぐるみ、続々と
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のハロウィーン限定のキャラクター「ハミクマ」。動くことを不思議に思われ切り裂かれてしまった、サーカスにいたクマのキャラクターで、2021年に登場してから、その独特な風貌と強烈な存在感で大人気だ。23年8月に発売されたグッズがフリマサイトで高値転売され、驚きの値段に。定価は4500円のはずが、まさかの10万超えだ。
■ポケカ記念デッキ「ピカチュウ」転売 発売前なのに高値取引、メルカリは対処
「発売前」のポケモンカードが転売され、正規品の10倍超に。発売前の段階で、フリマアプリ「メルカリ」では、希望小売価格3500円のところ、7月19日時点で5万円以上での大量出品が。手元に商品がない状態での出品は、いわゆる「無在庫転売」に当たる。問題はないのか、メルカリに取材した。