Z世代が求める「究極の普通」 シンプルなだけじゃない「ノームコアファッション」

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   Z世代のメンバーが揃うlookeyが毎年恒例の年末企画として「2023年で最も買って良かったもの」をご紹介します。前回は浄水型のウォーターサーバー「putio(プティオ)」をおすすめした武井

   「買って良かったもの」2つ目としてチョイスするのは、「GADID ANONIEM(ガディッド アノニム)」というブランドの赤いキャップ。ただ、キャップ自体というよりは「ノームコアファッション」と呼ばれるファッションのジャンルそのものに注目しているようです。いわば「極めてシンプルにまとめた着こなし」を指します。

  • Z世代が求める「究極の普通」ファッションとは
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こだわりとして「差し色」を

   そもそも「ノームコアファッション」とは、「normal(ノーマル)」と「hardcore(ハードコア)」をかけ合わせた造語。「究極の普通」という意味から想像できる通り、プライベートなど日常的な場面で活躍します。

   「GADID ANONIEM」から発売されるアイテムは、いつも10分以内に売り切れてしまうほど人気だそう。ECサイトを見ると、予約商品含め「sold out」尽くし。そして、柄や模様がない、シンプルなベーシックアイテム揃いです。ブランドを立ち上げたのは、ノームコアファッションを中心に着こなしているインフルエンサー・RACHELさん。武井はもともと、ブランドではなくRACHELさんのファンでした。

   では、武井はどんな着こなしを「ノームコアファッション」だと認識しているのでしょう。試しに、ある日のコーディネートを見せてもらいました。

武井考案、ある日のノームコアファッション
武井考案、ある日のノームコアファッション
武井:シンプルに仕上げたので、どこかに「差し色」を入れないとコーデが締まらないなと思い、キャップで赤を追加しました!

   「GADID ANONIEM」の赤いキャップが、コーディネートのポイントになっているそう。武井にとって、「自分のこだわり」として活用しやすいアイテムです。

   武井は、「TPOや会う人、イベントごとによってファッションを変えるのが好き」。ノームコアファッションでは、黒や白などのベーシックカラーを取り入れることが多いため、工夫とアイデア次第でどんな場面にも適応させやすいと感じています。

ノームコアファッションは一日してならず?

   シンプルなファッションといえば、幅広い着こなしやシーンに応えるアイテムを数多く展開する、ユニクロや無印良品を思い浮かべる人が少なくないでしょう。それらのブランドも「ノームコアファッション」と言えるのでしょうか。

   武井は普段、TikTokで見たファッション紹介・解説動画で「ノームコアファッション」への理解を深めているそう。それらを踏まえ、武井は「シンプルな中にも、自分のこだわりを取り入れたファッション」と認識しているようです。つまり特定のブランドそのものや、単に「シンプルなアイテムを組み合わせる」行為が、必ずしもノームコアファッションを指すわけではない、と理解できそうですね。

武井:「究極の普通」を前提にしたシンプルなコーディネートを考える時、何か一つでも自分のこだわりやおしゃれポイントを含んでいれば、それはノームコアファッションだと(自分に対して)認めてあげたいです。

   例えば、どんなことにこだわっているのでしょう。武井の場合は、骨格診断などを通じて体のシルエットを理解し、線がきれいに見えるサイズを選ぶことや、質素に見えないよう、サングラスなどの小物、革靴、色味が強いキャップなどを合わせてメリハリをつけることだと言います。

   シンプルなアイテムが映えるように、自分磨きも頑張っています。美容室で髪の毛をメンテナンスする、ネイルをする、まつげパーマをかけるといった顔パーツや体のお手入れに加え、「美容法として、水を2リットル飲む」といった、内側からもより良くするための努力を重ねています。「普通」ではなく「究極の普通」を追求するうえで、着ている自分がどれだけ垢抜けているか、清潔感があるか、雰囲気が洗練されているかも自問しているようです。

   2024年も、Z世代のトレンドを追いかけていきます!

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