「金ばっかかけて、親孝行できなくてゴメン」 創作にまつわる懺悔、聞き届けます

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親の顔に、目を合わせられない

■第三の懺悔(24:29~)
神父様、誰にも言っていない過ちを懺悔いたします......
ゲームのCMを無事に納品した後、きっかけは忘れてしまいましたが、プロジェクトデータを見直したところ、有料の著作権フリーBGMを購入せずサンプルのまま使っていた事が発覚したことがあります。
有料の著作権フリーBGMは、サンプルをダウンロードすると数十秒に1回、サンプルである事を示すボイスが入るのですが、たまたまボイスがない部分を使っていたようなのです。
当日入社2年目で自宅勤務になって間もない頃だった私には相談相手がおらず、既に納品してしまったし、誰も気付かなかったので黙っていることにしました......
今はしっかり確認し、しっかり購入しています。

   読み終わるなり、震え上がった山下さん。クリエイターの誰もが、同じ問題に直面するリスクがあるという。

   山下さん自身、映像制作をする際は様々なサイトから素材を集め、活用している。有料の静止画像や動画素材のサンプルには、著作権表示などを目的としたロゴや文字「ウォーターマーク」が小さく写し込まれる。「加工をしてもよい」と明示されている場合、素材を切り出して使用することがあるそうで、その過程でウォーターマークが見づらくなってしまうリスクが。

   すると、「有料素材のサンプル」を使っていることを忘れ、購入して差し替えることも失念してしまう......なんてトラブルが起きる可能性がある。現代はクリエイターでなくとも、画像や動画制作を業務の一環として行う人が増えている。明日は我が身、の懺悔だ。

■第四の懺悔(34:40~)
クリエイター懺悔したい話
親に懺悔

思い返すと私は欲の少ない子供であった。
買って欲しいのを我慢しては褒められていた。そんな自分だが、転機が訪れる。
凄いデザインセンスのアニメーションを見てしまった。
運命的なであい。
初めて人生を賭してやりたい事......欲......強い意志が芽生えて親に伝えた。

そうすると芸大を目指すということになった。 国立。 東京芸大だ。
どうしても金かかるから国立へ行くようにと言われた。私立の美大は、 有名な話だが莫大な学費がかかるのだ。
対して国立の芸大は安いのだが難関中の難関。 東京大学より難しいとまで言われる。 40浪した人物のうわさも聞いたほどだ。

私は努力をしようと誓った。親はそれを承諾した。

それが高校3年の夏の話の話である。
それが。
そ、れ、が。

......第一回「山下賞」に選ばれた超大作の懺悔は、なおも続く。この先は画でお見せしよう。

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   何度か甘噛みしながらも、無事に懺悔を聞き届けた山下さん。要素がてんこ盛り過ぎてどこからつつけばいいかわからないが、と前置きしつつ

「クリエイター全員が全員、稼げていないわけではないですからね! どの業界でもそうだと思いますけれど」

と一言。今後クリエイターを目指している人に絶望だけを与えるわけにはいかない、という思いがあるようだ。さらに、「美大を無事に卒業し、いま動画編集会社にいるということは、少なからず知見を活かしている」と説明。現時点で生かせていないスキルがあるにしても、今後ずっと生かせないかどうかはわからない、とエールを送った。

   自身も美大を卒業した立場から、「美大へ進みたい」と親へ相談した時のエピソードを紹介。学費を出してもらったことへの尽きせぬ感謝を述べ、「頑張らなきゃ、という思いは、この懺悔をした人と全く同じ」と明かした。

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   かくして四つの懺悔を聞き届けた山下さん。イベント終盤には、なんと自ら番組中に生懺悔をする展開に。その内容とは(54:20~) 。

   第二回「作リエ懺悔室」は、2024年に実施予定。24年1月10日は通常版作リエとして、ゲストを招いてスペースを行う。

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