戦争では「感染症」が怖い ガザやウクライナの前線でネズミ大繁殖

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ネコも前線に送り込まれる

   12月7日の共同通信によると、ウクライナ軍部隊の陣地では最近、ネズミが大量発生。兵士の食料を食べたり、睡眠を妨害したりする被害が広がっている。

   前線の周辺では戦闘で農地が荒らされたり、耕作が放棄されたりして、ネズミの餌が減った。冬に入って寒さが厳しさを増してきていることもあり、風雪をしのぎやすく兵士の食料が保管されている塹壕などの陣地に、ネズミが押し寄せてきたとみられている。

   ウクライナ軍は、捕獲用のわなや殺鼠剤などを前線の部隊に届けているほか、ネズミを捕るネコも送り込まれているという。

   一方、Forbes JAPANは22日、ウクライナ国防省情報総局(GUR)の情報として、同国に侵攻したロシア軍兵士の間で「ネズミ熱」と呼ばれる病気が流行していると伝えている。ネズミなどのげっ歯類が媒介し、感染すると嘔吐や目からの出血などの症状を引き起こすという。

   ネズミは食物をあさるだけではない。東京都保健医療局によると、糞や尿からサルモネラ症、レプトスピラ症、腎症候性出血熱などを感染させる恐れがある。また、寄生しているノミやダニなどを介してペスト、つつがむし病などを感染させる「感染症の運び屋」としても知られている。

   ペストは、日本では1926年以降、絶滅状態だが、世界各地では毎年1000~3000人の患者が発生しているという。

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