インターネットの時代になって、有力な政治家にはすぐに「あだ名」がつけられるようになった。最近、そのターゲットになっているのは岸田文雄首相だ。政権の支持率が低下する中で、「あだ名」も次第にシビアなものになっている。
「日本メガネベストドレッサー賞」を受賞
岸田首相は2021年10月に就任した。当初のニックネームは「キッシー」だった。「親しい仲間からは『キッシー』と呼ばれる。そう呼んでもらえれば大変ありがたい」と、記者団に自らPRしていた。
ところがしばらくすると、「検討使」というあだ名がささやかれるようになる。国会答弁などで、「検討します」という発言が繰り返されるようになったからだ。奈良時代の「遣唐使」をもじったものだった。
さらに少子化対策や、防衛力増強に乗り出す中で、新たなあだ名が浮上する。「増税メガネ」だ。これらの政策を推し進めるには巨額の財源が必要となるが、明確には示されない。それは、将来の増税をもくろんでいるからではないかとの疑念が浮上したことによる。
岸田首相は過去に、「日本メガネベストドレッサー賞」を受賞したことがある。眼鏡をいくつも持っていて愛用している。そんなこともあり、「メガネ」と「増税」を組み合わされたあだ名ができたようだ。