「トコジラミ=南京虫」に注意を 自治体がウェブサイトで警告

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   フランスや韓国など海外で「トコジラミ」の目撃報告が相次いでいる。かつては南京虫と呼ばれていた。日本でも発生が広がる恐れがあるとして、ウェブサイトで詳細な対応策などを告知する自治体が増えている。

  • 市販の殺虫剤の中には、効果が見込めないものも
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吸血されると、猛烈にかゆくなる

   トコジラミは、5~8ミリの害虫。肉眼でも見つけることができる。シラミという名前が付いているが、分類学的にシラミ目ではなく、カメムシの仲間だ。夜間に活動し、寝ている人間を刺して吸血するので、トコジラミと呼ばれている。

   茶褐色で、扁平な体つき。吸血すると腹部が大きく膨らむ。飛べないので、自力では遠くに行けない。そのため、服や荷物にくっついて移動すると考えられている。吸血されると、猛烈にかゆくなる。

   戦後間もないころは先進国でも多く見られたが、殺虫剤などの効果で1970年ごろには激減していた。それが近年、再び増え始めた。薬剤への耐性が強まったことや、人や荷物に付着して海外から持ち込まれるケースが増えたことなどが考えられるという。

   仏では今年9月ごろから、ホテルや公共交通機関内で発見報告が相次いだ。国会でも対応が議論される騒ぎになっている。韓国でも、「モーテルの寝具を持ち上げると大量の虫が...」「韓国の大学寮のベッドに大量のトコジラミ」「ソウルの区も半分以上で発見」など、拡散の情報が報じられている。

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