「酢」も摂り方によっては有用
もう一つの選択肢「お酢を飲む」ですが、不正解というわけではありません。ただ、「お酢」に含まれる「酢酸菌」の状態に注目しましょう。
酢酸菌はアルコール分解酵素を持っており、アルコールを酢酸に変えることができます。お酢を一緒にとることで、摂取したアルコールを分解し、私たちの負担を軽減することが論理上は期待できるのです。
しかし、市販品の多くは製造段階で「ろ過」を行うので、酢酸菌は取り除かれてしまいます。すると、酢酸菌が除かれているお酢を飲んでも、体中でのアルコール分解は期待できません。飲酒前に摂るとすれば、酢酸菌のサプリメントや、無ろ過のにごり酢などを試すのが良いでしょう!
お酒の席で起こる下痢は、雰囲気以外にもさまざまな要因で引き起こされる場合があります。アルコールによる刺激はもちろん、食べ物の脂質、お酒の種類、その日の体調などが複合的に関係していることも。「落ち着いた雰囲気の飲み会であれば、ある程度の量を飲んでもOK」ということではないので要注意です。体調や、自分の許容量に合わせて飲む量をコントロールし、終わった後も含めて楽しい飲み会にしてくださいね。