「下痢地獄」の忘年会シーズン 飲み会後の腹の不調、解消法は

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興奮すると腸は動かなくなる

   正解は「1.落ち着いた雰囲気の店を選ぶ」。

   飲み会後に起こる下痢の多くは、「浸透圧性下痢」と呼ばれるものです。腸の吸水能力に対して過剰な水分が腸内に入ってきたり、腸の吸水能力が低下してしまったりすると起こります。つまり、「大量のお酒を飲み、腸内の水分バランスが過剰になってしまうことで生じる」と考えられるわけですね。

   ただし、まおさんのケースでは「お酒はそこそこしか飲んでいない」。ここがポイントです。飲む量によって起こっているわけではない、と想定できます。

   今回注目したいのは、「腸の吸水能力の低下」。腸の動きは、自律神経やホルモンによって促進・抑制されています。例えば、脳内で興奮した時に作られるドーパミンや、幸せホルモンのセロトニンも、影響を与えるひとつの要素です。ドーパミンとセロトニンは脳内でバランスを取りながら作られていますが、その場の状況や、体調などによってどちらが優位に作られるかが決まります。

   ドーパミンの割合が増えると、自律神経は交感神経が優位になり「戦闘モード」に。すると、副交感神経によって動かされている腸の動きは抑制され、低下してしまいます。つまり、吸水能力も抑制されてしまうのです。一方で、セロトニンはリラックスモードのときに増えるホルモンです。副交感神経を優位にするため、腸の動きを活発にしてくれます。

   賑やかなお酒の席が多いという、まおさんも「テンションをあげて参加」とあるので、ドーパミンが優位と考えられます。交感神経優位の状態が続き、腸の動きが抑制されてしまっているのかもしれません。そのため、クイズの答えは「1,落ち着いた雰囲気の店を選ぶ」。ゆったりとお酒を楽しむほうが、腸の動きが抑制されず、下痢を起こしづらくなる可能性があります。

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