空の上ではガスが膨張
正解は、「炭酸飲料ではなく、ジュースを頼む」。
亮平さんの腹痛とおならは、気圧の変化によって体内の空気やガスが膨張したせいで起こったもの。私たちの体の中のガスは、「高度が増すと、気圧が下がる」ことで膨張します。地上に比べると、上空では20~30%ほど膨張してしまうのです。
今回、亮平さんのガスをさらに増やしてしまったのがコーラの炭酸です。地上であっても、炭酸飲料を口にすると「炭酸ガス」が胃腸に溜まりやすく、腹部膨満感(お腹のハリを感じること)の原因になることがあります。フライト中であれば尚更ガスが膨張するため、おならが止まらなくなったり、腹痛を起こしたり、といったトラブルにつながってしまいました。
トラブルの原因は他にも。飛行機内では座った姿勢のまま長時間過ごさなければならないため、腸のぜん動運動が停滞しやすくなります。それによってガスが溜まりやすくなるのです。もう1つの選択肢「前屈をする」は、腹部を動かして腸に刺激を与えてぜん動運動を促進するので、定期的に行いたいです。しかし、ガスの発生を抑えるものではありません。ガスが溜まった状態で行うと、おならとして排出されてしまうかも......。