完成までの年数は
「ヒメカツ!」プロジェクトでは、姫路城の天守閣に隠れ住むとされる妖怪「刑部姫」や、「播州皿屋敷」で知られる亡霊「お菊さん」など、地元伝承の登場人物を基にしたキャラクターを制作し、情報発信に活用している。
たとえば姫路の食材を使った料理企画「地産地消のススメ!」をXに投稿。レシピは、「クックパッド」にも投稿している。また、地元を舞台にしたハートフルコメディ漫画「ヒメカツ!」を、Xや公式サイトに公開している。
姫路城の「築城」も含め、「ヒメカツ!」の運営はほぼ田中さん1人で進めているというから驚きだ。制作にあたり、自身で何度も現実の姫路城に足を運んでいる。一方で、上述の漫画は、イラスト制作などを手がける「犬糞」さんに。キャラクターのアバターは、3Dモデル制作などをしている「海老根マヨ」さんというユーザーに依頼している。
現状、活動を通しての収益は一切発生しておらず、私費で運営している。ただ、活動資金に充てるべく、市民活動やボランティアをサポートする市の施設「ひめじおん」に任意団体として登録し、グッズ販売による収益事業を視野に入れているとのことだ。
ゆくゆくは、城から内堀にかけてのエリアをバーチャル上に制作する予定だ。作業期間について、「できれば5年でいきたいとは思います」と語る。ただ、現存していない建物の再現も作りたいと考えているため、資料集めを含めて「もっと伸びるかもしれない」と話した。