Pythonでは詰まったけれど
最後のタスク5。これが、最大の難所だ。APIトークンを使い、外部からデータを追加するのだ。
forksさんによると、サイボウズ社による「ハッカソンでkintoneを使う方法」というブログ記事が手順の参考になる。
forksさん「ここにもう答えが書いてあるようなものなんですけど(笑)」
カスマル「(笑)」
上は普段のアバターに身を包んだforksさん。下はVR記者カスマル
やばい、全然わからない。
記事内の「データの登録方法」という項目に、プログラミング言語「Python」のサンプルコードが書いてある。kintone API経由でレコードを追加するには、これを少し改変してPythonを実行すればいいという。
サンプルコードが出てきた
コード改変には、インターネット上でPythonのプログラムを動かせる、米グーグルのサービス「Google Colaboratory」を使用。今回発行したカスマル専用のkintoneのURLや、先ほど取得した「APIトークン」の文字列など、必要な情報を入力していく。
forksさん「『bodydata』の『record』以降に、対象のフィールドコードを入力しましょう」
カスマル「ふぃーるどこーど...?」
forksさん「kintone上で各フィールドの設定画面を開くと、下部に記載されています。さて、『value』には、各フィールドに追加したいデータ内容を指定します」
カスマル「ばりゅー...?」
forksさん「...少々お待ちを」
途中から完全に理解が追い付かなくなったカスマルを見かねたforksさん。最終的にはコード改変作業の9割をお任せしてしまった。
一方で、各「value」と「:」記号をはさんで対になっている文字列は、先述のフィールドに入力するデータの内容を意味する。たとえば「date」(日付)のフィールドには、valueとして「2023-11-16」を入力する、という具合で、このコード部分についてはカスマルがなんとか自分で修正できた。
forksさんに手を加えてもらったコード
これを、「Google Colaboratory」上で実行させると...。
実際には全然Pythonをマスターしていない
しっかりとレコードが追加されている!APIチャレンジ完了だ。なお今回はあくまで取材なので、応募はしない。技術者でないカスマルには難易度の高いチャレンジだったが、そもそもこれはエンジニア向けのキャンペーンだ。APIはあくまで外部ツールと連携したい場合に用いる機能であり、kintoneを運用したいだけならプログラミングは必須ではない。
またkintoneのアプリ作成自体は、マウスによるドラッグ&ドロップ、キーボードでの文字入力さえできれば、素人でも数分間でお手軽にこなせる難易度だ。アプリのデータは同じ組織のユーザーと共有できるため、カスマルがネタ管理帳を作ったように、ちょっとしたプロジェクトのたびに進捗報告アプリやアイデア共有アプリを作成するのも便利そうだ。
先述通り、kintone APIでの開発目的なら、1年間無料の「開発者ライセンス」を提供。また特定非営利活動法人(NPO)やボランティア、学生団体など、一定の条件を満たす組織には割安な「チーム応援ライセンス」を用意している。年額9900円(税別、以下同)で、900人まで使える。
通常の「スタンダードコース」は1ユーザーごとに月額1500円で、最低5ユーザーから契約を受け付ける。30日間、無料でのお試し利用も可能だ。
kintone製品サイト:https://kintone.cybozu.co.jp/
チーム応援ライセンス:https://npo.cybozu.co.jp/team/
開発者ライセンス:https://cybozu.dev/ja/kintone/developer-license/