VRChat人気の影に巨大な「伏兵」 クリエイターら注目のプラットフォーム(後編)

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思わぬ巨大な「伏兵」

   ソーシャルVRとして、それぞれの強みを持つVRChatとcluster。ただ、今後思わぬ伏兵が出現する可能性がある。前回の記事で紹介したゲームプラットフォーム「Roblox」だ。こちらはパソコンやスマートフォンのほか、ゲーム機「プレイステーション(PS)4」「PS5」でも動作。さらに、近ごろはVR環境での動作対応も進んでいる。

   もしも将来的にRobloxのユーザーの間口が広がり続け、さらにユーザーがVR環境に切り替えたら――。「(ソーシャルVRとして)VRChatを一瞬で抜き去る、という可能性も全然ありえる」と若宮さんは話す。Roblox運営の23年1月18日付発表によると、同サービスは世界中で毎日 5600 万人以上のユーザーが利用している。

「Robloxが普及して、『Facebook』と『TikTok』のようにVRユーザーでも年代で分かれ、VRChatは古くさいプラットフォームと言われる、ということもあるかもしれません」(若宮さん)

   一方で、RobloxはVRChatやclusterに比べ、外部のアバターを自由に使うことはできないため、「ユーザーが自分たちのアイデンティティーをそのまま(外のサービスから)持ち込めるか、という点がまだ弱い」と若宮さんは続けた。

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