VRChatはソーシャルVRの「代名詞」?
VRメディアの「メタカル最前線」は22年4月7日付記事において「VRChatは、ソーシャルVRの代名詞ともいえる最大級のサービス」と評する。
「メタバース文化エバンジェリスト」として活動するバーチャル美少女ねむさんは、スイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナ氏と共同で「ソーシャルVR国勢調査2021」を実施した。日本を中心とした国内外のソーシャルVRユーザーを対象に、21年8月23日~9月11日に実施した調査で、回答数は1197件だ。
それによると、VRゴーグルを使いソーシャルVRを利用している日本ユーザーの99%がVRChatをよく利用すると回答。次点のclusterは23%で、3番目にバーチャルキャスト(20%)と続く。あくまで当時の数字ではあるが、大差でVRChatがトップだ。
VRChatユーザーで「内閣府地方創生SDGs官民連携プラットフォームメタバース分科会」の副会長を務める水瀬ゆずさんに取材した。「大原則として、メタバースというカテゴリだと、Rec RoomやRobloxの方がユーザー数は多い」と語る。どちらも海外で著名なゲームプラットフォームで、仮想空間で他者と交流ができる。
つまり、「メタバース」という広いくくりで考えると、ユーザー数や盛り上がりは「VRChat一強とは言えない」。ただ、「VRゴーグルをつけて遊ぶユーザーが多いという意味だと、VRChatが優位にたっているのは間違いない」と分析する。