推し活のファンレターを書きに来る人も
便箋喫茶を訪れる客の中には、こんな人たちがいる。
店主によると、例えば「これから産まれてくる我が子」宛てに筆を執った夫婦。恋人と一緒に来店し、最初は読書をしていたものの、やがて自ら手紙を書いた男性。推し活目的でファンレターを書きに来た人がいたのも印象的だったと、店主は話す。
「便箋喫茶は、『手紙を書く文化を残したい』というコンセプトで営業しており、手紙を書く時の飲み物やお食事、スイーツなどに力を入れ、人との繋がりを大切しています」
最近では、2023年8月5日から「10 Friends」というイベントを実施している。1人の手紙に対して10人が返信する企画だ。店で手紙を書き、預けておくと9人から返信がきた時点で連絡がくる仕組み。
参加すると、自分以外の9つの「返信」も見られる。手紙を通して、他者の視点や体験などを知ることができるのが魅力だ。