「学徒出陣」から80年 遺書・遺品・証言で振り返る

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首相挨拶を「冷ややかに聞いた」

   「学徒出陣」については、各大学で戦後、地道な調査や研究が続けられている。早稲田大では44年3月までに5700人以上が軍隊に入った。

   東京新聞によると、早稲田大学歴史館の前身、大学史資料センターは2013~16年、存命の元学生らに聞き取りを実施。今回の早稲田の企画展では、そのうち16人の証言をパネルや映像で伝えている。大学関係者から学生に贈られた日章旗や、勤労動員の表彰状、軍隊での生活をつづった日記なども並ぶ。

   朝日新聞は10月20、21日、読者投稿の「声」欄の大半を使って、「学徒出陣80年」を特集した。21日には、実際に「壮行会」に出席した神奈川県の僧侶、三田村鳳治さん(101)の投稿が掲載された。当時は立正大学生。壮行会では軍服姿の東条英機首相が「閲兵」。三田村さんは、「諸君のこの門出をお祝い申し上げる次第」という首相の挨拶を、「冷ややかに聞いた」と振り返っている。

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