もともと開催するつもりはなかったが
「社畜集会」開催のきっかけを聞いた。新澤さんは23年度から比較的多忙な職場に勤めており、以前のようにVRChatで遊ぶことが難しくなったという。
「フレンド(友人)たちと遊んでいるなか『仕事だから落ちます』と一人ログアウトしたり、行きたかったイベントも仕事の都合で参加ができなかったりするようになり、これまで営んできたバーチャルなライフスタイルを思うように継続できなくなりました」(新澤さん)
こうした仕事のストレスなどを背景に、あるとき寂寥(せきりょう)感や孤独感が噴出し、自身と似た境遇の人と話したいと感じた。
「もし(そんなイベントが)あったらいいな」――。そんな思いから、架空の集会として「社畜集会」のポスターを作成。10月14日、Xに投稿した。もともと、本当に開催するつもりはなかったのだ。
しかしポストには他のユーザーから「行きたい」「開催してほしい」と数多くの反応が寄せられた。思った以上に需要があると気付き、「焚きつけてしまった以上は主催として開催すべきだ」との判断に。こうした経緯から10月19日、改めて集会の告知を行ったとのことだ。