モノづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2023」(主催:オライリー・ジャパン)が2023年10月14日、15日に東京ビッグサイトで行われた。エレクトロニクス、AI、VR、モビリティ、クラフトといった多種多様なカテゴリーの出展者やスポンサーなど、280組が参加。
昨今の「テクノロジー」は、一部だけが扱えるものではなく、誰にとっても身近だ。会場にはロボットはじめ、思わずブースに立ち寄りたくなる、親しみやすい発明品がずらり。J-CASTトレンドはイベント初日に取材した。
スマホから顔面を守る
多くの人が立ち止まって見学していたブースの一つが、「カズヤシバタ」さん。「ギリギリ役に立つ発明」シリーズを手掛ける発明家だ。
展示していたのは、「顔面スマホシールド」や「全自動ティッシュ取り出し機」。前者は、仰向けでスマホをいじっていて、顔に落としてしまった......という時に守ってくれるアイテムだ。カズヤさんが実際にスマホを落とし、シールドが動く様子を見せてくれた。頭上で折りたたまれているシールドが、落ちてくるスマホに反応し、勢いよく広がって弾いてくれる。
頼もしいが、こんな悩ましい点もあるそう。
「シールドが出るとき、音がかなりするんですよね。しかも顔の近くなので、眠気が一気に覚めるほどびっくりします」(カズヤシバタさん)
スター・ウォーズのレプリカドロイドを作る「ドロイド・ビルダーズ・ジャパン」ブースも、大賑わいだった。忠実に再現されたドロイド・R2-D2、R5-D4が顔部分を素早く回転させたり、声を出したりと、来場者を歓迎していた。
あの「いるか」が現代の技術でよみがえる?
スポンサーブースも、くすっと笑える展示で盛り上がっていた。
最新テクノロジーを使っているのに、「懐かしい」のが、サイボウズ(東京都中央区)が展示していた「アノ・いるか」。どこかで見たことのあるAIのイルカに声やチャットで質問をすると、口がパクパクと動き、近くにあるパソコンのモニターに答えが表示される。
バイバイワールド(東京都品川区)からは、行き交う人に拍手し、元気に発話するロボット「ビッグクラッピー」が登場。内部の仕組みがどうなっているのかわかる、透明なモデルも展示されていた。