全部見せちゃう「イラストを動画にする過程」 絵本作家と映像作家がライブ

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合作で見えてくる「自分らしさ」

   作リエ終了後の二人に、合作を振り返ってもらった。山下さんは、見られながらの動画制作で「かなり緊張した、きちんと整理して編集せねば!と思いながら作っていた」。終えてからアイデアがわいてきたようで、

「絵本作家であるMionさんに描いていただいたのを生かして、絵本が動いているようなイメージで作ればよかった! 鉛筆をこすったような質感にしたり、画用紙のテクスチャを載せたり......」

と話した。1時間では到底足りなかったようだ。

   Mionさんはフリーランスとして活動しており、他の人との合作やコラボをすることがなかったため、「自分の絵を生かしてもらう」作業をライブ配信で体感できたのは、貴重だったとコメント。山下さんに対し、「映像作家さんは本当に日々繊細で大変なお仕事をされているな、と改めてリスペクトの気持ちが高まった」と述べた。

   また、番組中に出た「自分らしさ」の話題に言及。

「各々の持つその人らしい作品、味というものを改めて考えるきっかけになりました。これからの活動の中で『自分らしさ』を改めて考えながら制作していきたいです」

   相手が創作しやすいように、という配慮は大切だ。しかし同時に自分らしさも遠慮せず表現し、個性を重ね合わせた先に「一人では生み出せないもの」を見出すのが合作の醍醐味だと、気づかせてくれる。

   第31回作リエは、2023年10月18日実施予定。

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