小津安二郎監督生誕120年 東京国際映画祭などで多彩な催し、戦前の貴重作品も

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   2023年は小津安二郎監督(1903-1963)の生誕120年、没後60年にあたる。

   10月23日から始まる第36回東京国際映画祭(TIFF)や、関連企画で、近年デジタル修復された作品を中心に、ほぼ全作品にあたる35作品が上映される。映画ファンにとっては見逃せない貴重な催しとなりそうだ。

  • 『大学は出たけれど』(c) 1929 松竹株式会社
    『大学は出たけれど』(c) 1929 松竹株式会社
  • 『東京の女』(c)1933 松竹株式会社
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  • 『大学は出たけれど』(c) 1929 松竹株式会社
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映画祭はヴェンダース監督が審査委員長

   小津監督は「東京物語」や「秋刀魚の味」など、家族をテーマにした心にしみる作品で知られる。日本の映画人では、黒澤明監督とともに、世界的に最も高く評価されており、今も人気が衰えない。

   東京国際映画祭では、新たにデジタル修復したフィルムなど18作品を公開する。戦後のヒット作品が大半だ。有識者を招いた国際シンポジウムも予定されている。

   今回、映画祭のコンペティション部門審査委員長を務めるのは、「ベルリン・天使の詩」などで有名な独のヴィム・ヴェンダース監督。映画祭の主催者が、「海外で最も小津安二郎を尊敬している監督」として白羽の矢を立て、昨年来日した際に直接依頼をしたところ、その場でOKをもらったという。

   映画祭は11月1日まで、都内の日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区を会場に開催される。

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