不登校や悩み抱えた子向けメタバース活用 3Dと2Dそれぞれのメリット

シンプルアバターが「受けそう」

   神奈川県の「相模原市立青少年相談センター」では、3Dメタバースプラットフォーム「DOOR」を使った「チャレンジ教室」というイベントを、2022年12月に開催した。集団での活動が苦手な児童、生徒が対象で、ものづくりや人と交流の楽しさを味わえる企画だ。

   京都府で10月22日まで実施している、メタバース不登校学生居場所支援プログラム「ぶいきゃん2023 京都」。こちらは3D方式の「VRChat」を使用し、バーチャル空間内での世界旅行などを行う。

   半面、2Dの事例も多い。例えば、NPO法人日本教育再興連盟が8月から進める「孤立・孤独感を抱いているギフテッド傾向のある子どもの居場所支援事業」。優れた知的能力を持つ「ギフテッド」の小中学生向けに、「できる~む」という空間を提供する。「Topia」という2Dのメタバースを使用。色のついた棒人間のようなシンプルなアバターが特徴だ。

   J-CASTトレンドは8月、運営の日本教育再興連盟に取材している(2023年8月19日付記事を参照)。「アバターのデザインや動きなどが、子ども受けしやすいと感じ」ため選んだとの説明だった。

   オンラインのフリースクール「みんなの学園」は、教育事業会社「ハッピーエデュケーション」(大阪市)が運営する。公式サイトによると、オンライン上に「メタバース校」を展開しているという。仮想校舎の様子がわかる画像は記者が調べた限りは見つからなかったが、「あえて子どもにゲーム感覚で楽しんでもらえるよう、2Dを採用しました」とのことだ。

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