「大卒看護師」医療現場で存在感増す 国家試験合格者の中で4割超

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   大卒の看護師が年々増えている。国家試験で合格した看護師の中で4割を超えた。看護関係の学校の入学者の内訳でも、「大学」がトップだ。大学院出身者も増えている。高学歴の看護師が増える中で、医療現場での役割も、これまで以上に重視されることになりそうだ。

  • 高学歴の看護師が増える中、医療現場での役割も、これまで以上に重視されることに
    高学歴の看護師が増える中、医療現場での役割も、これまで以上に重視されることに
  • 高学歴の看護師が増える中、医療現場での役割も、これまで以上に重視されることに

右肩上がりで増え続ける

   2023年の第112回看護師国家試験の合格者(新卒)は5万6276人。このうち大卒は2万3377人。全体の41.5%を占めた。22年の第111回国家試験でも全体の40.4%が大卒だった。

   大卒の看護師は、かつては少なかった。国家試験合格者に占める大卒者の割合は1999年にはわずか4.6%にとどまっていた。しかし近年、右肩上がりで増え続け、2005年に14.8%、14年には29.7%に。さら16年では31.7%、21年は38.2%と増え、22年にはついに4割を超えた。

   日本保健医療大のウェブサイトによると、看護師国家試験の受験資格を取得するには、大別して4つのルートがある。

・看護大学で学ぶ
・看護短大で学ぶ
・看護専門学校または養成所で学ぶ
・5年一貫看護師養成課程校で学ぶ

   この中で急増しているのが「大卒看護師」だ。23年は、国家試験合格者の学校種別で、「3年制専門学校」を抜いて全体のトップになった。

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