伝統芸能のメタバース活用 地方の文化を仮想空間から

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   メタバースを活用し、伝統芸能について発信する試みが増えている。2023年10月6日には、島根県西部に伝わる伝統芸能「石見神楽」を題材にしたメタバース空間の体験会が開催される予定だ。

   この「石見神楽館」を主催しているのは、建設コンサルティング業務会社「日本ミクニヤ」(神奈川県川崎市)のサテライトオフィス「あさひひまわり工房」(島根県浜田市)。同オフィスで空間制作を担当している齋藤めぐみさんに取材した。島根県の邑南町出身という。

  • Spatial上の「石見神楽館」の様子
    Spatial上の「石見神楽館」の様子
  • 石見神楽の雰囲気が伝わる
    石見神楽の雰囲気が伝わる
  • 神楽にまつわるオブジェクトを設置
    神楽にまつわるオブジェクトを設置
  • 能楽協会によるVR展示会の様子(能楽協会の23年1月10日付リリースから)
    能楽協会によるVR展示会の様子(能楽協会の23年1月10日付リリースから)
  • Spatial上の「石見神楽館」の様子
  • 石見神楽の雰囲気が伝わる
  • 神楽にまつわるオブジェクトを設置
  • 能楽協会によるVR展示会の様子(能楽協会の23年1月10日付リリースから)

「能楽」に「神楽」

   石見神楽館は、3Dモデル化された神楽の演者(鬼など)やお面、大蛇(おろち・神楽で用いる巨大な蛇のオブジェ)といった神楽の要素をふんだんに取り入れて構成されている。笛や鼓によるお囃子(はやし)が流れ続ける賑やかな空間だ。浜田市内の写真も飾られている。

   齋藤さんによると、制作にあたっては神楽や地元関連団体が協力。浜田市観光協会からは、市内の写真を、島根県立大学の学生による神楽団体「舞浜社中」からは、演目の動画の提供を受けている。加えて、3Dオブジェクトを作るにあたり、面や衣装に身を包んだ演者のモデルとして、撮影の協力も得ている。

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