ノーベル生理学・医学賞に「コロナワクチンの母」 カリコ博士を救った「テディベア」

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独の新興企業ビオンテック社に招かれる

   米国では、ペンシルベニア州のテンプル大学やペンシルベニア大学で研究員や助教として働き、「mRNA」などの研究に没頭した。

   しかし、研究成果はなかなか評価されなかった。助成金の申請を企業から断られたり、大学の役職が降格になったりもした。

   そうした中、ペンシルベニア大学で、コピー機を使う際に言葉を交わしたことがきっかけでHIVのワクチン開発の研究をしていたドリュー・ワイスマン教授(今回の共同受賞者)と知り合い、2005年、新型コロナワクチン開発に道をひらく研究成果を共同で発表することになる。

   しかしこの論文は、当時は注目されず、関連する特許を大学が企業に売却してしまう。

   多くの研究者がその可能性に気付かない中で、独の新興企業ビオンテック社がこの研究成果に注目した。

   同社に招かれたカリコさんは2013年に副社長、19年には上級副社長に。そして20年初頭、新型コロナの急拡大後、同社はいち早く「mRNA」によるワクチンを開発、ファイザー社と組み、大量製造が可能になった。モデルナワクチンも同じく「mRNA」を用いたものだ。

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