「ファントムセンス」がキーワード
まず、現実と同じように「他人を傷つけたり、いやがらせや権利を侵害したりする行為はもちろんNG」と水瀬さん。
ここで、「VR感度」「ファントムセンス」という概念がキーワードになる。VR技術でメタバースを利用すると、仮想の世界に実際に入ったかのような体験ができる。アバターや空間への没入感が高まると、脳が錯覚を起こすことがあるという。これをVR感度、ファントムセンスと呼ぶ。
これにより他人にアバターを触られると、実際に接触を受けているかのように錯覚を受ける人がいるという。剣など鋭い3Dモデルで突かれると不快だったり、「実際に『痛い』と感じ」たりするケースも。そのため「出会い頭に他人を殴る」ような、同意のない暴力的な行為をしてはならないとのことだ。痴漢行為も同様に、さわられた側は不快感を覚えるため不適切行為となる。