敵なしiPhone 15にファーウェイが奇襲 5G相当「Mate 60」の不気味な沈黙

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通信規格の説明は一切なし

   Mate 60の発売で米政府は即座に製品の検証に乗り出した。ファーウェイが自力で5Gに対応するチップを調達できるようになれば、現在の規制の実効性は大きくそがれる。

   ファーウェイも、米国を刺激することは十分承知で発売したのだろう。コロナ禍前、同社は、世界からメディアを招き欧州で派手にスマホの発表会を行っていた。今回のように発売予告を一切しないのは異例中の異例だ。創業者・任正非CEOの長女で輪番会長の孟晩舟氏ら幹部が一同に会する9 月20~21日の年次イベント「Huawei Connect」も、直前になって海外メディアの入場を拒否した。

   25日の新製品発表会について、ファーウェイ本社の広報責任者は事前取材で「オンラインで行うかどうかはまだ決めていない。オンラインでやるなら海外メディアも当然視聴できる」と話していた。当日は全世界に配信されたが、冒頭で説明した通り、2時間の発表会でMate 60への言及は消費者向け事業グループの余承東(リチャード・ユー)CEOが「(需要に間に合うよう)生産を頑張っている」と一言述べただけだった。

   公式サイトの商品説明欄にも、中国のファーウェイショップの売り場にも、通信規格に関する説明はない。「察して」「買いたい人だけ買って」ということだろう。

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