「WEBTOON描くのに向かない作家」っている? 横読み漫画家が6つの直球質問

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【すばらトゥーン】
スマートフォンで読むのに最適化されたフルカラーの縦読み漫画、「WEBTOON」。韓国発のコンテンツだが、昨今は国産作品の台頭もめざましい。
ナンバーナインが運営するWEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さんをメインパーソナリティに迎え、ツイッター(現、X)のスペースで「国産のすばらしいWEBTOON作品とホットトピックを紹介する番組」を実施。記事では模様をダイジェストでお届けする。

   第五回のゲストは、漫画家のうえはらけいたさん。2023年8月8日に単行本「ゾワワの神様」を発売したばかりで、横開きの紙書籍に大変な「こだわり」がある。そこでWEBTOON編集者である遠藤さんに直球質問を投げかけ、縦スクロール漫画の魅力について教えてもらい、「WEBTOONはアリ」と可能性を感じたいそう。結末はいかに。

  • (左から)「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん、漫画家のうえはらけいたさん
    (左から)「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん、漫画家のうえはらけいたさん
  • (左から)「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん、漫画家のうえはらけいたさん

「不倫ではないのに、不倫」関係

   まずは、二人がおすすめする国産WEBTOONの紹介コーナーから。今回は、いずれも「縦スクロール漫画としてスタートした後、紙書籍化も果たした作品」だ(カッコ内は、スペースで言及した時間。詳細に聞きたい場合は、リンク先のアーカイブを参照のこと)。

タテの国(9:00~)/うえはらさんのおすすめ

あらすじ: 無限に伸びる塔「タテの国」で暮らす少年・ルスカ。ある日、謎の少女が上空から落ちてきて、目前の大穴の底へと消えていったのを追いかけ、世界の謎を解き明かすための冒険へ繰り出す。

「日本の縦スクロール漫画の伝道師、火付け役と思っている。全120話あり、事あるごとに主人公たちが落ちる。『上から下の動き』に終始こだわり続けていて、縦に読むという形式を踏まえた、一番良いアイデアを見事にかっさらっていった」(うえはらさん)

   なお、内容を横読み用に書き換えた「reboot」版(ペーパーバック)が、Amazonのオンデマンド出版で23年8月23日に発売されたばかり。この取り組みについて、うえはらさんは「二重のチャレンジがある」と興奮気味に賞賛。そのわけとは(16:39~)

偽装不倫 (20:47~)/遠藤さんのおすすめ

あらすじ:婚活がうまくいかない、30歳の独身女性が主人公。派遣社員の契約が終わった後、一人で韓国旅行へ。道中でイケメンと出会って恋に落ちるも「既婚者」だと嘘を吐き、「不倫ではないのに、不倫」という関係が始まってしまう...

「ストーリーは王道の恋愛モノ。人間ドラマにフォーカスし、元は横読みのマンガとして描いているのを、編集者が縦に配置し直しているのが面白い点」(遠藤さん)

   会話劇は、縦読みと横読みの差が比較的少ないのが良い、と遠藤さん(23:05~)。上下のアクションが頻出する「タテの国」は、横開き漫画の持ち味を生かした見開き表現・視線誘導にするために、「reboot」版で全て描き直す必要があったのに対し、「偽装不倫」は縦でも横でもさほど読み味が変わらないという点で対照的だという。

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