実際の感染者はもっと多い?
厚生労働省によると、9月11~17日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者数は、1定点医療機関あたり17.54 人。前週(20.19人)の約0.87倍になり、2週連続で減少した。香川県以外の46都道府県で減少した。ピークを過ぎた感じが出始めている。
新型コロナは今年5月、感染法上の扱いが「2類」から「5類」に変わった。それに伴い、感染者数の集計や公表が新方式になり、感染状況がわかりにくくなった。
2類当時の第8波を現在の方式で推計すると、ピーク時には1定点あたり30人だったとされている。そのため現在の第9波は、ピーク時で比較すると、第8波の7割ぐらいの感染者だったと推計できる。
しかし、医療関係者の中には、実際の感染者はもっと多いとみる人が少なくない。テレビ朝日の取材に、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅医師は、新型コロナに感染していても、受診しない方が多くなっているので、実際の感染者数は2~3倍ではないか、という趣旨の指摘をしている。
厳重な感染防止策をとっているはずの皇室メンバーが、相次いで感染している現状は、第9波の想像以上の広がりを感じさせている。