27歳の研究者、山下真由子さんが国際賞 「元・数学少女」今は京大准教授

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「いつも迷いの連続」

   山下さんの横顔は、京都大学広報誌「紅萌」の2023年春号に詳しく紹介されている。それによると、幼い頃からパズルや数独に親しみ、高校生のときに国際数学オリンピックに出場して銀メダルを獲得。なんと23歳で京都大学数理解析研究所の助教に就任した。

   広報誌の取材では、「もともと自信のない性格で、数学の難しさに直面して、自信をなくすことばかりです」と控えめに語っている。「運よく数学には挑戦できたけれど、自信のなさから挑戦せずに諦めてしまったこともたくさんあります」。

   数学も、一度は諦めかけたことがあるそうだ。大学2年の終わりに専門分野を決めるとき、数学への思いに蓋をして別の分野を選んだ。「迷いが生じて、『数学の研究者にはなれない』と思ってしまったんです。でも、数学から離れた1年間があったから、私が好きで、興味深くて楽しいと思うのはやはり純粋数学なんだと気づきました」と振り返っている。

   「幼少期に感じたパズルを解く面白さを数学に感じています。とにかく楽しいから毎日数学をしている、という気持ちは昔から変わりません。難しくて、解けなくて当然。世の中にある数学の問い全てが明らかになっていれば、研究する必要はありませんから」とも語っている。

姉妹サイト