作っていない箇所も「今のところは」
もともとプログラミングができるというfrou01さん。「物心がついたころ」からの鉄道好きもあり、知識を生かして鉄道のワールドをメタバースに作れるのではないかと考え、「VRChat」を始めたという。
「曙松鉄道曙松線」は、2021年8月ごろに公開し、その後もギミックを追加、約2年間手を入れ続けている。とはいえ特別なモチベーションがあるわけではなく、時には数か月放置してから、また制作を再開することも。のんびりとした趣味として取り組んでいるが、「そんなノリでこんなワールドが作れるのか」と驚かれることもあると話す。
現実の鉄道にまつわるあらゆる要素のうち、ワールドでは実現していない部分もまだある。
たとえば、実在の機関車で火室のフタを長時間開きすぎると、外気が混じって燃焼温度が下がる。このギミックは、ワールド内にはまだない。「さすがに再現はしていないのですね」聞くと、frou01さんは「今のところは」と答えた。まだまだ「曙松鉄道曙松線」は進化していく予定のようだ。