来春の「箱根」は「連合チーム」なし
一方、伝統の箱根駅伝では、「連合チーム」に関連し、ブーイングが起きたことが報じられている。
「連合チーム」は、出場権を逃した大学の中から、予選会での個人成績が優れた選手を選抜して構成する。かつては「学連選抜」と呼ばれていた。
日刊スポーツによると、箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は、2024年1月の第100回大会では同チームが編成されないことを昨年6月に発表。これに対し、議論が不十分などの声が上がり、今年4月には東大や東工大などの8つの大学がプロジェクトチームを結成。関東学連に加盟する大学や大学院に対し、議論の場を求めた署名活動を行う事態となった。
弱小チームの選手にとって、わずかに箱根出場のチャンスがあるのが「連合チーム」だ。マラソンの川内優輝選手も学習院大時代に、「学連選抜」の一員として出場したことがある。川内選手や、かつて「連合チーム」の監督を務めたこともある青学大の原晋監督がメディアの取材やSNSで今回の決定に疑問を呈したことで、一時は波紋が広がった。
日刊スポーツによると、関東学連は9月5日、臨時の代表委員総会(臨時総会)を開催。投票を経て、100回大会では「連合チーム」を編成しない方針を正式に決定したという。