企業や自治体作ったメタバースに入ったら「誰もいない」 ユーザー集客ねらうには(後編)

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イベントを開いても非日常だと...

   3つめのポイントは、メタバースの「日常化」だ。メタバース上の空間の性質を「日常、非日常」で分けてみると、バーチャルライブや展示会などのショールームは非日常に該当する。

   現実で毎日展覧会に行く人がいないように、「非日常」的なワールドには人が日常的には訪問しづらくなるとの指摘だ。たとえばイベント時にはユーザーと隣り合った人同士で会話をするように促すなど、コミュニティーを作る仕掛けが必要とした。

   一方、「日常的なコンテンツ」もバーチャル上にはある。例として、語学学習や「ラジオ体操」を趣旨とした空間だ。アクティビティーやコンテンツが日常的なものだと毎日訪問しやすく、ユーザーの滞在時間も長くなる。ユーザー同士の出会いも生まれやすくなると指摘した。

「いつも友達がいたり、いつもやることがあったり。『いつもの場所』にしていかないと、メタバースはどこまでいっても『非日常を味わうためのもの』になってしまう」(若宮さん)

   最後に、プラットフォームを作るうえでは、UGC(ユーザーが自発的に生み出すコンテンツ)が重要だと若宮さんが指摘する。ユーザーがコンテンツを楽しむだけにとどまらず、「作る側」やクリエイターにまわると、最も定着しやすいとのことだ。何かを作る楽しみを提供することも、メタバースプラットフォームを作るには大事なことと説明した。

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