夏は収まることが多いのに
都道府県別では沖縄県がトップ。1医療機関あたり13.43人。注意報の発表基準である10人を超えた。長崎県(8.80人)、千葉県(8.58人)、福岡県(7.56人)が続いている。
沖縄テレビによると、感染者は5歳から9歳が最も多く、次いで10歳から14歳、1歳から4歳と子どもたちの間で感染が広がっている。学年閉鎖や学級閉鎖は合わせて13件。
感染は全国的に広がっており、東北地方では宮城県が1医療機関当たり7.34人。前週の1.8倍に増えているのが目立つ。
インフルエンザは通常、11~12月に流行が始まり、1~2月がピークになる。夏季は収まっていることが多い。ところが、今年は8月でも、流行の開始とされる「1」以上になっている県が少なくないうえ、9月に入って一気に感染が拡大しつつある。
宮城県のミヤギテレビは、「この時期のインフルエンザは例年ほぼ0なので困惑している」という県の担当者の声を伝えている。
インフルエンザによる学級閉鎖がこの時期に多発している理由について、静岡県感染症対策課の担当者は、テレビ静岡の取材に、「直近2年間は新型コロナ対策の効果でインフルエンザの流行がなく、免疫をもたない小児が多い」「コロナの5類移行後、マスク着用が自由になったり人流が増加した」ことなどを挙げている。