新型コロナの死者が世界で拡大傾向 日本の公表「2か月遅れ」だが

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日本も増えている

   日本の直近の死者数は、はっきりしない。新型コロナの感染症法上の扱いが、「5類」に移行したことで、厚生労働省は、毎日の都道府県ごとの死者数の収集・公表を終了。市区町村に提出された死亡届と死亡診断書の情報を、都道府県経由で収集して公表する方式に変更したからだ。このため、死者数の把握・公表は、実態と約2か月のタイムラグが生じている。

   NHKによると、ことし5月の全国の死者数は7月28日になって公表された。新型コロナが最も死亡に影響したとされる死者は610人。また、新型コロナが、死因となった病気の経過に影響を及ぼした人も含めた死者数は1367人だった。

   現在、厚労省のウェブサイトで6月分が公表されている。それによると、コロナによる直接の死者は765人、コロナに影響を受けた死者を含めると1582人となっている。1日あたり50人超で、5月よりやや増えている。

   今回の「コロナ第9波」は、全国的に7月以降に感染が拡大している。同時進行の情報収集ができていないので、7~8月の死者数はまだつかめていない。現在の死者数の把握方式では、「死者数が急増した際に対応が後手に回る恐れがある」(読売新聞)との指摘もある。

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