地球温暖化も影響
今年は7月も暑かった。日本の平均気温は、19世紀末に近代的な観測が始まってから、最も高かった。8月はさらに拍車がかかった。
28日には、気象庁の異常気象分析検討会(会長、中村尚・東京大教授)が開かれた。毎日新聞によると、7月後半以降の猛暑について、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことやフェーン現象などに加え、地球温暖化傾向が影響したことが要因との見解が示された。中村会長は今夏の気温について「歴代の気温と比較して圧倒的に高い。夏全体を見ても異常だ」と述べた。
気象庁によると、今夏(6~8月)の平均気温は、これまで最も高かった2010年を上回り、1898年の統計開始以降最も暑い夏になる見込み。
中村会長は、今後の気温の見通しについて「日本の南海上の活発な対流活動が日本付近の気温を高くする方向に働いている。残暑が厳しい状況が続くと考えられる」と話した。