日本海の水温が上昇
新潟気象台のウェブサイトに、気になる情報も掲載されている。日本海で「海面水温」の上昇が目立っているという。
日本海の年平均海面水温は、過去100年の間に、中部で1.70度、南西部で1.29度上昇している。日本海周辺の上昇率は日本近海でも最も大きく、世界全体(+0.54度/100年)や北太平洋全体(+0.52度/100年)の海面水温の上昇率のおよそ2~3倍となっている。
日本海中部の海面水温の上昇率は、日本の気温の上昇率より大きく、冬、春、秋の季節別でも、日本近海で最も上昇率が大きくなっている。新潟は日本海中部に面している。
新潟県の年平均気温は、過去100年あたりで1.3度の上昇にとどまっていたが、今後は21世紀末までに約5度上昇し、現在の鹿児島市と同程度になることが予測されているという。新潟市の猛暑日は約20日、真夏日は約50日、夏日・熱帯夜は約60日も増えて、逆に冬日は減少する見込みだ。
新潟の今年の夏の暑さは、今世紀末に向けて想定されている気温上昇を先取りしたようにもなっている。「雪国新潟」というイメージは、今世紀末には大きく様変わりしているかもしれない。