第105回全国高等学校野球選手権記念大会(夏の甲子園)は、神奈川代表・慶応高校の優勝で幕を閉じた。決勝では前回王者で宮城県代表の仙台育英高校に対し、初回から先頭打者の丸田湊斗選手が先制ホームランを放つなど、8対2での快勝だった。
慶応高校の日本一は107年ぶり、2度目。伝統校が快進撃の背景は――。
応援グッズは無情の転売
■慶応高「107年ぶり」夏の甲子園優勝 強化のカギは「推薦入学」でも狭き門
慶応の強さの理由として、しばしば指摘されるのは推薦入学制度の実施だ。同校野球部公式サイトによると、推薦入学の条件は2つ。中学時代の成績が良く、スポーツや文芸面での顕著な活動成績があることだ。これらを満たしていれば書類選考と面接を経て、学力試験を受けずに合格できる。同制度が2015年度から導入されて以来、慶応野球部はその力を増している。
■慶応高「107年ぶり」快挙だが ドラマチックな甲子園優勝校は過去にも
慶応は決勝進出自体も103年ぶりで、約1世紀の悲願を果たしたことになる。ほかにも2000年に夏の甲子園へ初出場し、公立高校ながら2007年に2度目の出場で優勝した佐賀北高校(佐賀代表)など、ドラマチックな優勝を成し遂げた高校が過去にいくつかある。
■慶応高「甲子園優勝」で応援グッズ転売 無料のメガホンはセットで5000円
慶応大学の卒業生をはじめ、世間から大きな注目を集めた夏の甲子園。大会中には入場券を求める人が殺到し、高額転売が発生した。転売されたのはチケットだけでない。慶応側が応援来場者に無料配布した紙製のメガホンなど、応援グッズや甲子園関連グッズも厚いで転売された。